環境とやる気②
環境とやる気②なんですが、
学級崩壊する環境とそうでない環境(比較対象として学習塾)では何が違うのか。
学級崩壊している環境
①崩壊させる危険因子がいる
②規律がない
③先生がきちんと統制が取れない。
①に関しては、はじめから学級崩壊を導く生徒もいるのですが、人間は初対面ではっちゃける人 は少ないと思います。つまり、環境がそうさせていくのでしょう。
②に関して、これが絶対的な理由になります。あとで記します。
③に関して、②がしっかりしていないために、先生の言うことが聞けない状態が続くのです。
まず、教室運営における多数の生徒対応に関しては、「規律」が大事になります。
つまり、「○○をすると、××になる」的なものです。
「おしゃべりをすると、宿題が増える」みたいな形のものを明確にすることが大事になります。
そして、この「規律」なのですが、きちんと運用しないと逆効果です。
例えば、「おしゃべりをすると宿題が増える」のルール・規律を例にとります。
おしゃべりをしている生徒がいて、最初は注意します。
「喋っちゃダメよ」
それでも聞きません。
口調を強くして
「しゃべるな」
しかし、聞きません。
規律の発動です。
「おしゃべりをしたので、宿題を増やします。やってこなければ残ってやってもらいます」
これを行うと、 「しゃべるとこうなるのか」ということが頭に認識されます。
しかし、このルールがあるにもかかわらず、喋っても注意で終わると逆効果になります。
生徒の頭の中には 「おしゃべりしても宿題は増えない。このルールは脅しである」という認識がされます。
これが意外に怖いことで
「このルールでもそうだったが、先生の言っていることは脅しの可能性がある」
「先生は言っても実行しないことがある。つまりしゃべっても大丈夫だ」
「もしかしたら、おしゃべりだけではなく、お絵かきも大丈夫なのでは?」
「ちょっと立ってみようか。歩いてみようか」 といったように生徒の考えを実行されて、あれよあれよという間に学級崩壊になっている。
授業中はおしゃべりしても大丈夫。 たっても歩いても大丈夫。 といった状態になると、次の学年で違う先生が入っても 「前の先生はよかった。○○してもしたよ。」 「今の先生は厳しすぎる。ルールばっかり」 といったような甘えを正当化する集団になっていきます。 ルール・規律は決めたら徹底的に行う。でなければ、危険も伴う「もろはの剣」なりかねません。
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